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『夢見る病気』豊原ね子

投稿作品『夢見る病気』〈23〉 著者:豊原ね子

第二章 Reginita(第十二枝 春) 第五話 死者の国の生者――1/3
第五話 死者の国の生者 

 ―1―

 零時をまわっても、離宮の書院の二階には、変わらず明かりがついていた。ミナシキは休まずディスプレイを睨んでいた。
 キーボードを叩く音ばかり鳴っている。
 ミナシキはまた違う音を聞いていた。頭の後ろの高いところから聞こえる通奏低音。夜の音と称するこの音を、他の者にも聞こえているのか尋ねたことがある。聞こえていると応じた者は誰一人いなかった。
 ロウオクが言ったとおり、レギニータの市民ネットには自由に接続できた。どこの階層の工場でどんな野菜がたくさん取れたとか、どこの階層ではこんな求人があるかなど。そんな中から、インカーネイトの知能回路に割りこむ方法を探していた。
 マンティスTX898524IKからキセリタへの通信は絶えていた。ハイダもミナシキに接触してこない。『出来ないようです』キセリタはそう言った。『インカーネイトが彼女たちを遠ざけています。もともとマーテルとは不仲でしたけど、これで何事も起きなければいいのですが』
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