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竹の子書房用:黒実 操

白磁の空間外伝 『私だけの、トイレの神様』。


 ――トイレ掃除をするとね、美人さんになれるんだよ。丁寧にね、心を込めて、ね。

 あれは、いつのことだっけ。
 奴が同じクラスだったから、小学五年生だったかな。あの頃から大きな二重の目が印象的で、目立ってお調子者の男子だった。
 あたしは太っていて、足が遅くて、どんくさい女子だった。奴が「白豚」と渾名(あだな)を付けて、それがあっという間にクラスに広まったのも、仕方なかった。
 仕方ないってのは判っていたんだけど、どうしても悔しくて、哀しくて。大好きなお祖母(ばあ)ちゃんに泣きついた。
「それじゃ、トイレ掃除を頑張りなさい」
 お祖母ちゃんは、泣きじゃくるあたしの頭を優しく撫でてくれた。
「トイレ掃除をするとね、美人さんになれるんだよ。丁寧にね、心を込めて、ね」
プロフィール

黒実 操

Author:黒実 操
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