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竹の子書房用 とよね

竹の子書房用【絵が先 古城の怪異】参加作品 古城の怪異〈1〉 著者:とよね

古城の怪異〈1〉 一章 あの夏


 1. 置き去りの少女

 この石牢のような部屋で、オルゼイ女史はもう何日も深い苦悩の中にいた。
 彼女は保護士だった。その来歴は彼女のふくよかな体の隅々にまで染みわたっており、手入れする間もなかったが為に荒れた髪や肌、黒ずんだ手足の爪であってさえ、彼女の誇りだった。
 保護士として働き始めてから今日まで、我が子と孤児たちとを分け隔てて接したことは、誓って一度もない。
 オルゼイ女史はもう幾度目かも分からぬ問いを自らに問う。
 自分の子であったら、ここに捨てていくような真似が出来ようか。
 答えは同じだった。
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