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竹の子書房用:黒実 操

絵が先『絶叫』より。『絶叫』  黒実操

 あの女は家族を捨ててオトコと逃げた。
 その噂は、子供だった私の耳にも届く。
 現に、母は家に居なかった。
 父は何も言わず、私の面倒を見てくれた。
 オトコがかつて守っていた社(やしろ)は、消えた主(あるじ)の代わりに穢れを押し付けられ、たちまちのうちに寂れ果てる。
 ご神木は、一抱え以上もある大きな桜だった。オトコが社を去った夏には、青々と葉を茂らせていたのだが、すぐに立ち枯れてしまった。まるで、罰を引き受けたかのようだと、囁かれた。
 その枯れ木が倒れたのは、翌年の春。父も、私を置いて姿を消した。
 私は遠い街の親戚に引き取られ、そして――。
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