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竹の子書房用:黒実 操

子買双紙  著:黒実操




 ――お伽噺(とぎばなし)



 キヨは記憶を巡らせる。
 いつが最初だっただろう。
 ――夜中に目が覚めたとき、母が隣に寝ていなかったのは。
 ――夜中に目が覚めたとき、母が咽(むせ)び泣いていたのは。
 ――夜中に目が覚めたとき、母が――母が――。
 キヨの気管が、ひゅっと鳴った。
反射的に喉元に掌(たなごころ)を向ける。しかしその皮膚に触れることは躊躇(ためら)われ、ようよう、その手を下げた。
 見れば、爪が伸びている。
 どうして――こんなに爪が伸びているんだろう。
  
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黒実 操

Author:黒実 操
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