お話の、あるところ。

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竹の子書房用:黒実 操

【サデスパー堀野という男企画用】『崩れた世界のはざ間から』・黒実操著

 
 昏(くら)い目をしたその男は、賽の河原を歩みゆく。
 積み石を避けるように足を運ぶのだが、徐々にその歩は乱れ――カラン。
 ついにひと山、崩してしまった。
 否、違う。
 石だと思っていたそれは、小さなカードの束だった。舞い散る、色鮮やかな紙、紙、紙。

竹の子書房用:黒実 操

竹の子書房クリスマス企画『クリスマスの謎々』黒実操著

■竹の子書房校正課の方々に、大変親身になって校正していただきました。そして訂正案もいただきました。
 この場をお借りしまして、熱く御礼を申し上げます。(誤字ではありません!)
 (以下本文♪)



「思い返せば、今年も色々ありましたなあ」
「鬼畜がいただろ。四十一人も貰い子を殺しちまった、ほら、養育費目当ての」
「天覧相撲を忘れちゃいかんね。三百何十年振りだって話じゃないか」
「やあ、やっぱりアレだよ。作家先生がてめぇの細君を、友達に譲渡したっていうアレ」
「そういや、濱口さんが撃たれたのって、まだ先月なんだな」

竹の子書房用:黒実 操

【三面推理・賽銭を返せ! 男暴れる・探偵Side】黒実操著

 警察は驚くほど親切だった。
 だいたい、俺が推理を引っさげて出向いて行くと、露骨に迷惑顔であしらわれることが、ほとんどだった。なのに、今回は違った。
「あの、赤く塗られたマフラーの件で」
 受付で口に出した途端、奥にいた貫禄のある刑事らしき人物が走り寄ってきて、俺を応接室のようなところに通した。そして、じっくりと推理を聞いてくれたんだ。
 あんな待遇、初めてだ。

竹の子書房用:黒実 操

絵が先『海』より。『ペテン師と身代わり』 黒実操


 かの大陸の西方逃れ、東へ東へ流れゆく。
 ゆきゆきて辿り着いたは、海の国。
 君よ知るや、海の国。




 そこは海の国だった。
 潮風に満たされた、碧(あお)と白に輝く小規模だが清潔な国。
 住人は何世代にも渡り、太陽と潮風に晒されたせいか、浅黒い肌に、赤茶けた髪と瞳を持っている。
 服装は、白を基調にした緩やかな貫頭衣だ。各々が胸飾りや腰帯に、貝殻や玉(ぎょく)で装飾を施しているが、どこか地味な印象がある。
 その国に、非日常が訪れた。

竹の子書房用:黒実 操

ハロウィン企画参加『悪い子、誰だ』黒実操著

 七度目の隠れ鬼は長引いた。最後に雅代が見つかったときには、すでに夕暮れ時だった。
「帰ろ帰ろ」
「母ちゃんに怒られる」
「また明日」
 神社の境内で遊んでいた子供達は、口々にサヨナラを交わす。
 鳥居を出ようとしたところで、雅代は、ハッと足を止め、
「神様、ありがとう」
 と、可愛らしく頭を下げた。
プロフィール

黒実 操

Author:黒実 操
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